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3日間(約8時間)止めては戻し噛み締める様に観ました。いゃ~楽しかったなぁ~。子どもの頃観た映画「Let It Be」は暗く少し退屈だった。今こうして観ると個々の性格、人間関係、時代背景、使ってる楽器、機材、ファッション、スタッフ、取り巻き関係者、ビジネス的なこと、もうどこを取っても面白すぎる。

また、昔読んだ本や聞いて来たことをビートルズが改めて演じてる。そんな不思議な錯覚に陥ったり。でも時にビートルズの会話の中でツッコミを入れたくなるほど、無茶苦茶リアルで自分もその中に居る様な錯覚に陥ったり。

なんと言ってもビートルズが曲を仕上げて行く様が映像で観れると言う部分がたまらない。カメラが回ってるとは言えそれぞれが感情的に言い合う場面も地元同士で組んだ20代後半のバンドとは思えないほど紳士的で大人だ。

トゥイッケナムでは終始フニャフニャなギターを弾くジョージ、まるで心ここに在らずのジョン、必死にまとめようとするが裏目に出るポール。ジョージが辞めて計画も変更。アップルスタジオに移りビリーが加わり俄然やる気が出たジョンの異常なテンション。何か吹っ切れシャキッとしたジョージ。一連の事態に気遣いながら進めるポール。バンドあるあるなんだけど。それぞれの気持ちが痛いほど伝わる。それぞれが最後まで頂点を極めたビートルズというブランドにプライドを持って挑んでいたことがよくわかる。

もしサブラダ円形劇場でライブをやってたら。もし透明のプラステックでセットを組んで演ってたら。もしTVショーを行なっていたら。などなど色々想像してしまう。マニアや音楽家にはたまらないドキュメンタリー。

ポールはラクダのシャツや毛糸のセーター、お得意のベストと、ジョンと並んでイケてない格好してるが、リハから歌も演奏力も常に群を抜いて光る。屋上ライブでの本気モードでは、なんじゃ~この人が更にマシマシとなり、限界というものを知らないポールを見せつけさせられる。歌いながら弾くベースのドライブ感はホントたまんないね。昔はモコモコでよく聞き取れないとこもあったけど、今回の映像ではより音がクリーンなんでまだの人は聴いてみて。

あと余談だが、目的に向かいバンドをまとめるポール。日々リハーサルの後も帰って風呂も入らず寝ずに足りない曲を作っていたんだろうことが伺える。ジョンは分からないが(笑)2日から始まったセッションから常にジョンとポールの髪が脂っぽい。これは以前から感じてた事なんだけど、今回、改めて日を追って見ていくと第3話の28日目のリハに来たジョンの髪が急にサラサラになってる。あれジョン昨日風呂入った?え・・?もしかして2日からずっと風呂入ってなかったってわけじゃないよね(笑)

一見無駄に長いと感じるそれぞれのシーンに実は意味があるという監督の愛が伝わってくる。8時間とは言え膨大な資料をしっかりまとめた素晴らしいドキュメンタリー。
結果、劇場公開中止(映画版)となり約8時間3話にわたる大作となったことに感謝♪( ´θ`)ノ

ザ・ビートルズ:Get Back
https://bit.ly/3E3lm7k

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